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天才の兄が犯した罪を忘れないために自分は、生きていこうと思う・・・
何が何でも忘れずに兄がけして許されない罪を犯しそして帰らぬ人になった事も忘れてはいけないのだろう・・・
そんな兄だったけど莫大な遺産を自分に残していたのはかなり驚いた・・・
「それで本当に良いんだね・・・」
今更だが家の近くにあるカフェで総務相の菊岡と言う人物と会っている事は、兄は想像しただろうか?・・・・・いや、兄の事だ自分が死んでその後の事を想定してあの莫大な遺産を残したのだろう・・・
「今更ですよ・・・菊岡さん」
「偽名を使ってまで‘あの学校‘に通いたいなんて僕には想像つかないからね」
そう、兄の仕出かした被害者が多く通っている学校に通学したいと自分自ら総務相まで赴きそこで対応してくれたのが当時事件を担当していた菊岡さんに出会ったのである。
「兄は、恨まれる事をした・・・今でも兄を恨んでるのか聞いてみたい・・・」
「君は、かなり変わってるね」
菊岡さんは、苦笑いしてたけど自分としてはかなり本気だ。それに黒の剣士とやらにも会ってみたい・・・・兄はどんな最後を迎えたのか・・・兄の最後を唯一知っている人物だどこの菊岡さんから聞いている。
「菊岡さん、いい加減に黒の剣士の名前を教えて下さいよ」
「それは、通ってみれば直ぐに分かるよ」
ーーーまた、これだ・・・毎回、聞いているのだがいつもこの言葉ばかりでうんざりしている所だ。
「所で君は、ALOは、プレイしたことあるのかい?」
「無いですよ」
「ならプレイしてごらん?僕からはそれしか言えないよ」
ーーー暗にそれがヒント何だろうけど今、プレイしている奴からコンバートしと言ってるのか?アイテムを安心して預けるフレンドなんて前は居たけどソイツは違うVRMMOにコンバートしちゃたしな~・・・・
「気が向いたらコンバートするよ」
「了解」
こうしてお互いに話す事も無くなったので自分は、さっさとカフェを出て行った。元から菊岡さんに奢らせるつもりだったので自分の財布は全く痛くない値段だ。
明日から新しい学校に通うことになるのだが果たして自分と友達になってくれる物好きな人物など居るのだろうか?そこが心配である。
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