298人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
今夜も賢二の帰りは遅い。
何か聞けば『仕事が忙しい』と口から出てくる。
『木曜日から1泊で出張』そう言っていた。
淋しくなんかない。
むしろ、一緒の布団に入らなくっていいという事実が嬉しい。
そうだ亨さんにメールをしよう。
賢二が居ないんだから、私も泊まれる。
またゆっくり一緒にいられる。
もう、賢二じゃ満足できない。
私の身体が亨さんを求めている。
その事に気付いた今、賢二と一緒にいられないと思ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!