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【昼に駅前で。ちゃんと泊りの用意をしてくるんだよ】
何度も亨さんからのメールをみてしまう。
ウキウキしながら待っていた木曜日。
賢二が居ない事と、泊まりたい事を伝えた。
亨さんは、迷うことなく私の提案を受け入れてくれた。
賢二は水曜日も帰宅は遅く、木曜日も早くから出かけた。
『ちゃんと戸締りするように』
そんな言葉だけ残して、出社する。
ちゃんと笑顔で送り出す。
この笑顔は『亨さんに会えるから』でも賢二はそんな事は知らない。
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