HARUA

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HARUA

「ふぅー、あつー」 髪の毛を拭きながら水をとりに台所へむかう。 翔君…来谷翔。どこがきいたことがある。 ただそれがずっと前なのか思い出せそうにもない。この世に同名人なんていっぱいいるんだから人違いかも。 水を飲んで寝室を覗く。細くて小さいからだですやすや寝ている翔。 童顔で小さくて細くて。高校生にみえないけど目はだれよりも大人だった。それにあの傷。どう見たって普通じゃ無かった。だけど、たやすく聞けることじゃない。赤の他人の俺が聞けるようなことじゃないと思う。 「翔君が素直に話せる居場所を俺が作ってあげるから」 あった時から、翔君の事はほっとけない子って思ったから。 俺がちゃんと、外の世界につれて行ってあげるから…。 HARUA end
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