第1章

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「いや、彼女さんに悪いんで」 なんて普通に言ったら、そいつはキョトンとした顔をして俺をみた。 「彼女?」 「2人分あるから彼女さんでしょ?あんたみたいにカッコよかったらいてもおかしくないですし」 真っ直ぐ目をみて言ってたらそいつの顔はだんだんにやけてきて 「はははっ。彼女いないよー?あれ、君の分!それだけ痩せてて食べたくないとかダメだからね?ちゃんと、食べさせるから!ほら!でて行くとかいいから!おいで!」 なんて、笑いを含みながら言って俺の腕を掴み座らせた。俺の向かい側にそいつは座って 「はい、いただきます!」 って、手を合わせながらいうから俺も言葉に甘えて食べることにした。2日間まともに食べれなかったから俺にとって2日ぶりのご飯同然だった。
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