第1章

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オリトの搭乗機。接近戦を得意とするディーンドライブ。ルクスほどではないが、機体にケーバライトが組み込まれており、戦闘能力の強化に一役買っている。その際の操縦は常人には不可能であるが、オリトの、同じくケーバライトで強化された義腕であれば制御可能になる。ルクスとは違い、人工知能を搭載。冷静ながらも優しい声は女性のもので、皆には優しく、オリトには厳しい。もちろん、信頼の裏返しである。 ・ニノさん 本名、トモコ・ニノ、25歳。サイクスに所属の凄腕女性メカニック。 普段は瞼を閉じている。 子供の頃から、空を覆う薄い膜が気になっており、その膜の向こうの存在を意識し、その向こう側へと行くことを夢見ている。 ・リット トモコが開発した、小さなUFO型のケーバライト運用実験機。サイクスのマスコット。 人工知能が搭載されており、無邪気で好奇心旺盛な性格。サイクスに編入してきたアスナに付きまとうのが大好き。 《シナリオ》 ○半壊している東京タワー(昼)    社会科見学にやってきている中学校の生徒たち。    新しく取り付けられたエレベーターに乗り、タワーの中階へ。    足場があるものの、主人公アスナ・セオ(14)は腰を抜かした状態で柱にしがみついている。    女生徒三人組が、それを見て笑っている。 女生徒「セオさ~ん、どうしたの? こっちくれば?」    アスナ、柱にしがみついた状態で、無言のまま目元に涙を浮かべながら女生徒を睨みつけている。 女生徒「なにあの、恐いんだか、可愛いんだか、よくわからない生き物は…」    アスナの担任の女教師がやってくる。 女教師「セオさん、大丈夫? 下に降りて、休んでていいわよ?」    アスナ首を横に振る。 女教師「…わかったわ。それじゃあ、気分が悪くなったときは、すぐに誰か呼ぶのよ?」    女教師、高い所からの景色を楽しんでいる生徒たちの方へと向き直る。 女教師「みなさ~ん、どうですか~? トリニシア随一の高さを誇る、この東京タワーは~? みなさん、すごく驚いているようですが、本当なら、まだずーっと高かったんですよ?。昔の文献によれば、300mを超えていたそうです~!」
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