二人ぼっち

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 そして、何時しか自分の周りに誰も居なくなった。世界がこんなにも不平等でツマラナイ物だと感じたのは初めてだった。  ずっと。そう物心ついたその時からずっと正しくあろうと突っ走った結果が今である。  やがて学校の出席日数が十分に足りている事が解ると、二学期の中頃から正義は学校には出なくなっていた。 「…………………つまんねぇよ」  人の来ない公園のアスレチックに寝そべりながら空を見つめていた。  青かった。背中に感じる砂のザラザラが気にならない程青く澄んだ空だった。  もう学校に行く必要性も感じず、ずっと此処に通い詰めていた。  親はどうやら始めから、何度も問題を起こす正義には期待していないと、我関せずを決め込んでいた。 「正しいって何なんだよ……………」
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