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きっと、今回もあそこで待ち合わせをしている…!
俺はすぐさま大通りめがけてダッシュし、車道に身を乗り出して。
「タクシー!!」
大きく手を振ってタクシーを呼び止めにかかった。
「大人しく騙されておけばよかったのに」
さっきよりも笑みを濃くしたことに、ゾワリと身の毛がよだつ。
「女は多少馬鹿な方がいいですよ? 賢い女は全く可愛げがない」
「放してよっ」
持てる全ての力を結集させ、勅使河原さんの胸を押して離れた。
「やれやれ、せっかくの小道具が無駄になってしまった」
勅使河原さんは転がった品を面倒げに拾い上げ、フロントガラス前に置いた。
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