溺 愛

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   「ちょっと出かけてきます」   昼を過ぎた頃、遅めの朝飯  を食ってると、二階から下り  て来た七海が顔を出した。   キッチンに立っていた母さ  んに告げた後、食卓にいる俺  に気付いて、呆れ顔を作る。  「やっと起きたの?夏休みだ  からって遅くまでゲームし過  ぎ。それでも受験生かよ」
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