狂弟愛

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    ――‐‐   季節が過ぎて、俺は高校を  卒業した。   あの日から、学校生活も変  わった。昼休みや放課後に、  サークルの奴らとはつるまな  くなり、代わりに七海からの  メールを待つようになった。   七海はたった一言しか伝え  て来ない。   トイレ、保健室、備品室、  呼び出しには全て従った。   七海は優しい。  俺が逆らわなければ、痛いこ  とはあまりしない。時々、ふ  としたことをキッカケに嫉妬  に狂って酷くされるけど……   人には見せられない傷が増  える度に……この体は七海の  モノだと実感できた。  「陽介、卒業おめでとう」  「七海……」
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