ゴシップガール!

10/11
前へ
/13ページ
次へ
「やった!」 土萌は嬉しそうに飛び跳ねた。 「よかったな!」 喜ぶ土萌を秀治はギュッと抱きしめた。 「後はTOMOE=如月 土萌だって何時か公表できるようになれば堂々と付き合えるね」 ニッコリと笑いながら土萌は言う。 「そうだな。 そん時はプロポーズ、しようかな……」 土萌の目を真っ直ぐ見つめ秀治は真剣な表情をしている。 「プ、プ、プ!?」 秀治の言葉に土萌は顔を真っ赤にして動揺している。 どうやら刺激が強すぎたようだ。 「それは二人の自由だよ。 ね?」 秀治の言葉と土萌の反応を見て社長は元也に話をふった。 「好きあってるならいいと思います」 何となく恥ずかしそうに元也は答える。 何だかんだ言って二人の事をちゃんと応援してくれているようだ。 「あたし、待ってるよ」 キラキラした瞳で土萌は秀治を見つめる。 「俺も待ってるからな」 秀治も土萌を見つめ返す。 「恋して無敵、結婚して無敵。 未来のTOMOE像が浮かんできた」 見つめあう二人を見て元也は嬉しそうにしている。 「何だか楽しそうだね」 元也の表情を見て社長は穏やかな顔をする。 「楽しいですよ。 生き生きした二人。 最高じゃないですか」 いちゃつく二人を目の前に元也は言う。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加