ゴシップガール!

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「ん? 『激辛人生論』って本音トーク全開で有名な番組じゃないですか。 こんなのに出たらますます酷い事になりますよ?」 マジマジと紙を見ながら元也は眉間にシワを寄せた。 「ここで宣言するんだよ、土萌」 社長は土萌をジッと見ている。 「宣言?」 社長の言葉に土萌は首を傾げた。 「君が一人の女の子である事をね」 ウィンクして社長は言う。 「それって……」 目を見開き土萌は社長を凝視する。 「付き合ってる宣言するのさ。 コソコソ付き合って噂されるよりましだろ? それで何かあったら事務所全体でフォローする」 にっこりと社長は笑う。 「社長!」 社長の提案に驚いた秀治は思わず声をあげた。 「君達の気持ちは薄々気づいてた。 でなきゃ、わざわざボディガードを頼んだりしない」 真面目な顔で社長は言う。 「俺達付き合ってもいいんですか?」 社長の真面目な顔にドキリとしながらも秀治は尋ねた。 「勿論」 いつもの優しい笑顔で社長はコクリと頷いた。 「社長もこう言っている。 事務所公認だ。 堂々と付き合え」 元也も社長と同様に二人を応援しているようだ。 「「ありがとうございます!」」 二人は仲良くお礼を言う。 この話を聞いてた周りも二人に盛大な拍手を送った。
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