第1章

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2014年6月26日 私は引き付けられるように、下り坂へと向かっていた。 斜面の真ん中に腰を下ろして寝そべる。ポケットから携帯をとり、いじり始めた。 一時、携帯に夢中になっていたが、ふと顔をあげキョロキョロしだす。 道の右側の端に2人同じように、座っている人がいることに気付く。2人は何をするでもなく虚ろに前を見ていた。 私は何か言い様のない不安にかられ、自分のいる場所をよく見た。 私がいた場所は線路上だった。あわてて立ち上がり、2人がいる場所まで逃げた。 すると、急に目の前が明るくなりトンネルから走ってくる電車が見えてきた。 電車はすごいスピードで横を通り過ぎていく、私はビックリして腰をぬかし座り込んだ。車両の隙間から、私が逃げるときに落とした白の携帯が見えた。
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