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国道12号線を横断し、商店街と繁華街の入口が向かい合う道を歩いて行く。 そして“有楽街”と書かれたネオンのアーチの下を通過し、繁華街のメインストリートを真っ直ぐ歩いていった。 まだ10時半を過ぎたばかり。 この時間帯は繁華街に人や車がなく、車道の真ん中を歩いていても問題がないくらいに閑散としている。 灯りの消えた沢山のネオン看板。 その中にいくつか懐かしい店の名前を見つけた。 “DRIVE”、それから“Shangri-La”。 あまりお酒を飲む方ではないが、誰かに声を掛けられればこういう繁華街のお店にも飲みに行く。 こんな田舎の寂れた繁華街だけど、この街で働く人たちはみんな一生懸命頑張っているようだ。 小さなお店が廃れず残っている。 これな何よりの証拠なのだから。
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