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繁華街の真ん中を歩き、もうすぐ実家の付近に差し掛かろうとした頃。
私は視界の先に見た事のある1台の車を見つけていた。
自宅のすぐ傍にある小さな公園。
そしてそこには、見慣れた形の黒い軽乗用車が停まっている。
―――そんな・・・!!
この車を見間違える訳がない。
だけど、ここにこの車が停まっている理由が見つからなかった。
寝不足による疲れが幻覚を見せているのだろうか・・・?
そんな事が一瞬脳裏を過ったが、あの車は間違いなく実家の傍の道路に停められていた。
しかも実家のエントランスには、この車の持ち主の姿も・・・。
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