1.その目覚めは真冬の朝に似て

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   一体何がどうなってんの?! ここはどこ? コイツは誰?  瞬間的に複数の疑問がわき上がってくる。 すぐにでも叫び出したい衝動を辛うじてこらえ、まだ眠りこけている男の様子をうかがいながら周囲を確認する。  ログハウス風の壁に窓が3つ。 窓にはカーテンがかかっており外の風景は見えないが、天井に据え付けられたシーリングライトがLEDの目映い光を放っている。 真希と見知らぬ男が居るのは部屋の中央に置かれたベッドの上。 サイズはセミダブルといったところだろうか。  あたし、なんでこんなとこに? 昨日なんかしたっけ? こんな男とこんなとこにいるとかマジイミフなんですけど。  真希は精一杯記憶を辿ってみるが、何も思い当たるふしはない。  
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