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真希は現状を把握すべく再度周囲を見回す。
部屋の大きさは10畳ほど。
ベッドの他には壁際に机が1つとロッカーが2つだけ。
出入り口とおぼしき扉は壁と同じくログハウス風のものが1つ。
とりあえず、全然ワケわかんないけど……
この男が寝てるうちに逃げるが勝ちっしょ。
起きてきたら何されるかわかんないし。
真希は音を立てないよう注意しながら素早くベッドを降り、ドアへと向かう。
瞬間、真希は気付いた。
ようやく気付いた、と言うべきだろうか。
なっ、なんだよこれッ?!
真希の右手首から伸びる細長い鎖。
それは手首にピッタリと巻き付いた鉄の輪から、ベッドに横たわる男の手首へと繋がっている。
しまった、気付かれる……!
そう思った時にはそれはもう既に手遅れ。
真希がベッドから離れたことにより、繋がれた鎖はもう一方の鉄の輪を強く引いてしまっていた。
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