第1章

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教室のある棟からおよそ五分。 下校時間をとっくに過ぎた 学校の『カウンセリング室』の扉には 勿論『鍵』がかけられている…が、 『僕』には関係無い。 扉へ手を触れた瞬間には 明かりの無い『そこ』にいるのだから。 「お疲れさん。 …で、『回収』は終わったかい?」 闇しか無い『そこ』に現れたのは 『僕』である。 「一応、『回収』はしたよ。 でも、『根源』はまだだね。」 「…そっか、 だから『軽い』んだね。 …『根源』かぁ… そっちには、もう『行かせて』いるよね?」 「うん。 『行って』もらってるよ… そろそろ『来る』んじゃないかな。」 「じゃあ、休んどきなよ。 『来た』らまた、 『呼ぶ』から。 『僕』としても 『活動臨界』になられたら困るからね。 まだ『制御』しきれないもん。」 「うん、そうするよ。 じゃあ、『来た』ら『呼んで』ね。」 ……………
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