第5章【追う会長、逃げる莉久】

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《莉久side》 なんでだろう......。俺は走りながら、考えていた.....。 一昨日、会長と遭遇してからというもの、何故かあの人は俺を追いかけてくる.....!! そう、只今逃走中です.....!! 「綾瀬莉久....!!待てェェェェ......!!」 「待てと言われて待つ人なんて、会長のファンくらいしかいませんよォォォォォォ!!」 「なんだとォォォォ!!お前、もう一回、言ってみろォォォ!!」 「会長を待てと言われて、待つ人なんて会長のファンしかいないんだよォォォ!!」 「本当にもう一度、言うなァァ!!しかも、言い方悪くなってるぞ!!」 これは俺としたことが、いけないいけない.....。つい、思ったことを素直に口に出してしまった.....。 それにしても、走り続けるのはダメだ....。どこかに隠れよう.....。俺はそこらへんのしげみに隠れた。 「どこへ隠れた......。明日は絶対に見つけて、捕まえてやる.....」 そう言って、会長は何処かへ行った.....。 俺は会長の影が見えなくなったあと、教室に向かった。そうすると、途中で、なんでこの人に会うんだ.....。 俺、最近の運が悪すぎだと思う.....。本当に......。 「よォ、莉久ゥ.....。探したぜ.....」 「よ、横山先生.....」 そう、俺の目の前にいるのは横山先生だった.....。
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