第5章【追う会長、逃げる莉久】

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「本当に探したんだぜ.....。莉久に会いたくてさぁ.....。頭が狂うかと思ったぜ」 そう言って、横山先生は俺の腕を掴んだ。 先生が怖くて、体の震えが止まらない.....。声も出ない.....。どうしたらいいんだろう......。誰か、助けて......!! 「あれ、横山じゃねぇかって、綾瀬くん??だよね....」 俺たちの目の前にやってきたのは、笑顔の小林先生だった.....。 「なんだ、またお前か。俺の邪魔をするな」 「そんなわけにはいかないだろって、綾瀬くん。顔が真っ青じゃないか........。お前、また何かしたのか.....??」 「何もしてない。顔色が悪いなら俺が看病する」 「いや、お前には任せられない。俺が保健室に連れて行く」 「お前、何なんだよ!!何回も、俺の邪魔をしやがって.....!!ウザイんだよ!!」 冷静な小林先生とは真逆で、小林先生の言葉に腹を立てたのか大声で怒鳴り散らした。 そう言って、横山先生は俺の腕を引いて歩き出した.....。 俺は小林先生と一瞬目があって泣きそうになってしまった。それがバレたくなくて下を向いた。 「やっぱり、あいつなんか最近おかしい」 そう言って、小林先生が追いかけてきてるのを知らずに......。
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