717人が本棚に入れています
本棚に追加
「本当に探したんだぜ.....。莉久に会いたくてさぁ.....。頭が狂うかと思ったぜ」
そう言って、横山先生は俺の腕を掴んだ。
先生が怖くて、体の震えが止まらない.....。声も出ない.....。どうしたらいいんだろう......。誰か、助けて......!!
「あれ、横山じゃねぇかって、綾瀬くん??だよね....」
俺たちの目の前にやってきたのは、笑顔の小林先生だった.....。
「なんだ、またお前か。俺の邪魔をするな」
「そんなわけにはいかないだろって、綾瀬くん。顔が真っ青じゃないか........。お前、また何かしたのか.....??」
「何もしてない。顔色が悪いなら俺が看病する」
「いや、お前には任せられない。俺が保健室に連れて行く」
「お前、何なんだよ!!何回も、俺の邪魔をしやがって.....!!ウザイんだよ!!」
冷静な小林先生とは真逆で、小林先生の言葉に腹を立てたのか大声で怒鳴り散らした。
そう言って、横山先生は俺の腕を引いて歩き出した.....。
俺は小林先生と一瞬目があって泣きそうになってしまった。それがバレたくなくて下を向いた。
「やっぱり、あいつなんか最近おかしい」
そう言って、小林先生が追いかけてきてるのを知らずに......。
最初のコメントを投稿しよう!