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目を開けると、どこかの部屋みたいだった。
俺は、誰にどこの連れてこられたのか知りたくなくて涙を流していた。
「莉久くん、大丈夫だよ。ここには君の敵はいないから。あ、ちなみにここは俺専用の資料室だよ。ここの学校に勤めてる教員には専用の資料室が与えられるんだ」
この声は、それは聞き覚えのある優しい声が聞こえた。声が聞こえた方を見ると鈴木圭太先生がいた。
「鈴木先生、先生が俺をここまで運んでくれたんですか?」
「圭太先生って、読んでくれたら嬉しいかな、そうだよ莉久くんは俺がここまで連れてきたんだ」
「そうなんですか、ありがとうございます。あの、横山先生は......」
「あ、大丈夫ここにはいないからね」
その言葉を聞いて肩の荷が下りた気がした。
「でも、この学園も変わってしまったな。倉持葵、あの生徒が来てからこの学園は狂ってしまった。横山先生は倉持が来る前は普通のいい先生だったんだけどな....」
「え、そうなんですか?あの、横山先生が....?」
「そうだよ?あんなんでも、倉持が来る前までは慕われれてたんだ。教師にも生徒にもね。でも、倉持が来たとたんあいつのケツを追いかけて授業はしない生徒に差別はする....。彼は変わった」
そうなんだ....。
俺が何も言わないためか、先生も気を使って俺の目を見て話を続けてくれた。
「でも、最近は少し元に戻った。君が来てからだよ。莉久くん」
「え、どこが元に戻ってきたんですか?まさか、さっきみたいな?」
「違う違う、君に目がいったことでなぜか、授業はちゃんとするようになったし。生徒差別もなくなってきた。ただ、君への異常な執着だけは消えてないけどね」
執着、俺執着されてたのか.....。
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