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俺は寮に帰ると部屋の前に拓真先生がいた。
「拓真先生、どうして俺の部屋の前に?」
「なんでって、莉久、お前最近俺に会いに来ないだろ?だから、俺が会いに来た」
「あ、ごめんなさい.....」
「今回は許すけど、次からは会いに来いよ?さみしいだろ?」
そう言って、拓真先生は俺の頭を撫でた。
先生に頭撫でられるの久しぶりだな......。
「先生、部屋に入ってください」
「おう。じゃあ、お言葉に甘えて入らせてもらおうかな」
俺と先生は部屋に入った。
「最近体の調子はどうなんだ?」
「ん~、あまり変わらずですよ。まだ何とか私生活には問題ないです」
俺の病気は発覚したのはいいけど、手術以外の治療は受けることができない。
薬とかあればまだいいけどね.....。
「そうなのか、それは良かった。それでさ莉久、学校はもうやめて病院に戻らないか?治療すれば生きれる日も増える.....!お願いだ.....。俺はお前と生きたいんだ」
「拓真先生....。わかりました。8月31日までこの学園に居させてください」
「なんで8月なんだ?」
「今5月の半ばだし、あと3ヶ月だけここにいたい」
数ヶ月だけでいいから、ここで勉強したりいろんな人と楽しい思い出を作りたい......。
「わかった。でも、体調が良いうちは8月いっぱいまで過ごしていい。でも、体調が悪くなれば退学するんだぞ?」
「うん」
俺は先生との約束をした......。
この学園に入れる期間はあと3ヶ月
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