戦闘態勢

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「ここの掃除が済めばあとは自由だからちゃっちゃと片付けようか」 「終わり次第また手合わせ願います」 僕たちはお互いを高め合うため学校の校則に従い修行をすることが暫しある。彼女が委員長の方でなくこちらに来た一つの理由にもなるのではないだろうか。 そんなことも思いながら掃除をし一通り片付いたところで今や今かとうずうずして待っているククリの姿に思わず笑みをこぼした。いつも毒を吐く生意気な後輩にもこのように可愛らしい部分があるのだと。 「じゃあ始めようか。プレシア、下がって」 「はい」 プレシアを巻き込ませないようにし、お互いが愛用の武器を強く、握る……。 「千年の戦の理に誓い……」 「「アタッシュ!!」」 風紀委員と教師のみが発動可能な学校の伝統である戦闘フィールドを発動させた。 見た目は殆ど変わりはないのだが床に赤や黄色、青などの魔法陣が展開されている。 そのいろんな色の魔法陣は9つ床に並べられてありーー
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