1人が本棚に入れています
本棚に追加
「先に行かせていただきます」
勢いよく地面を蹴ってまるで舞をしているかのような華麗なステップを踏み同じ色の魔法陣を踏んでいく。同じ色の魔法陣を繋げれば繋げるほど力は増すその不思議な魔法陣を反撃するためにククリより多くステップを踏み線を引くかの如く繋げていく。
戦闘時のみ現れる不思議な本物の武器を持った僕の刀とククリの双剣が滑るかのように交わり、急所を狙う。
案の定あっさりと身軽な彼女は宙を舞い綺麗に僕の攻撃を交わし元の場所に戻っていく。
「私の急所を狙おうなどと無茶はしない方がいいですよ。100年後に出直して下さい」
「随分と生意気な口を聞くようになったね。そんなこと言ってられるのも今のうちだけだよ」
余裕の笑みを浮かばせ体制を立て直す。昔は僕に何回も負けていたのに最近は調子がいいのかよく挑発をしてくるようになった。
自分は敵よりも強いのだと余裕を見せることで敵を挑発をし、単純なスタイルの攻撃、乱暴に振り回すだけの単発的な攻撃しかできないようにするのがいいとこの前教えたせいだろうか。
それとも元々の口の悪さからなのか。彼女は敵を逆撫ですることも得意らしい。
最初のコメントを投稿しよう!