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「…マジ置いてく」
「ウソウソ。自覚ある、ちょっとなら」
ウザそうに振り返る凪の後ろには青空が広がっていた。
もうすぐ夏が来る、そんな青の眩しさ。
「猫、遅ぇーよ」
「喉カラカラ」
「っふ!声ガラガラ」
日向凪(ひむかいなぎ)は生まれた瞬間から俺の幼なじみで。徒歩0分の隣の家の住人。
柔らかそうに揺れるスモーキーベージュの派手な髪。
長い睫毛に完璧に施されてる化粧。いつも存在感を発揮してるグロス。
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