大和×悠

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【生徒会役員Bの証言】 え、神崎さんと鬼藤が付き合ってない!? 嘘だろ、だって俺……。 アイツに、いやなんでもねぇ。 え、言いたいことがあるんじゃないかってほっとけよ、察してくれよ、言いたくないんだよ!! 俺神崎さんと昼休みよく生徒会の仕事をやってるんだけどさ、絶対その時鬼藤も一緒に来るんだぜ? 今日だってほら、そこの席にいるし。 寝てるだけだけど。 「大和、課題でもやったら?」 「お前が教えてくれんならやる」 「英語とか数学ならいいけど」 「それやるから」 「でも、今は生徒会の仕事やんなきゃだし…」 こちらを見てくる神崎さん。 くそ、大きい目が綺麗で可愛い。 僅かに下がった眉が困っているのだと訴えてくる、俺1人でも終わりそうな内容だしいいよいいよと笑って手を振ると彼女はありがとうと笑って頭を下げた。 頭の下げる動作も優美で綺麗だ、内地の中学校出身らしいしいいとこのお嬢さんなのかもなあ。 お前、知らないか?え、知らないのか。 ……さっきから褒めてばっかいるから神崎さんに気があるんじゃないかって、そんなこと、そんなこと。 あったに決まってんだろ、言わせんなよ。 言っとくけど過去形だからな、てか気がなかったらそんなにやりたいわけでもなかった生徒会に立候補したりしねえよ。 まあ、神崎さんがいろいろ丁寧に教えてくれたおかげで最近は生徒会活動も楽しいんだけどな。 なんで諦めたかって、んなのあれが答えに決まってんだろ。 「大和重い。きちんと私の話聞いてた?ここの問いは接続詞があるからこうなるの」 「いや、お前の声があんまり聞き心地いいから、つい。……もう一回読んでくれ」 「もう、褒めたって駄目。ただでさえ勉強出来ないんだから真面目に聞いて」 神崎さんにのしかかるようにして甘えている鬼藤にもう溜息も出ない。 で、なんだっけ。 こいつらが付き合ってないっていう、これでも付き合ってねえとかいうの? 冗談だろ、アイツらずっと一緒にいるじゃんか。 いちゃいちゃしやがってリア充め、付き合ってないなんて嘘だろ。 .
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