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桜の蕾が膨らみ始めてから数日の春、私達は高校三年生になった。
鏡の前に映る着なれたブレザーも三年生になって着るとなんだか特別に見えてしまう。
私の名前は桐谷零。
この物語の主要人物の一人です。
弁護士の父と専業主婦の母の間に産まれた私は桐谷家の一人娘。たった一人の子供だけあって両親の愛情は独り占め。
凄く甘やかされたと思うけど、祖母が厳しかったからワガママにはなっていない。
自分で言うのもなんだけど。
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