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敦志『んじゃ零ちゃんも来たことだし家行って待ってっから』
鞄を肩に背負い隼也さんに先に帰宅を告げた。隼也さんは頷いてた。
隼也『終わらせしだい直ぐ行くから先に光とやってて』
敦志『かいりょ~』
優奈『またね零!』
零『はい、さよなら』
二人と別れた私達は下駄箱に道なりに進んでいく。
まだ教室に二人がいるみたいだから話は続いてるみたい。
まさにおしどり夫婦。
敦志『零ちゃんこれから暇?』
下駄箱に到着した辺りで敦志が一言。きっとさっき話していた事だと思う。
零『ごめん、今日は久しぶりにお父さんが早く帰ってこれるみたいだから寄り道できないの』
敦志『あぁ~~。おじさんも忙しい人なんだもんね?だったら久々の一家団欒、満喫した方がいいわ』
零『ごめんね、せっかく誘ってくれたのに』
申し訳ない気持ちと残念な気持ちが入り交じり、敦志くんに謝ると彼は首を横に振ってくれた。
敦志『気にすんなって。あ、ちょっと騒がしくなっかもだけどそんときは遠慮なく言っていいからね?(笑)。いつもみたいに「うっせぇボケ!!」って』
零『言ったことないよそんなこと』
微笑を浮かべて先に校舎を出る。その後ろを歩く敦志くん。いつもとは真逆の立ち位置。
敦志『そだっけか?』
零『記憶のすり替え異常だよ?病院行った方がいいよ』
敦志『そこまで言っちゃう!?』
零『うふふ、冗談』
たまにこうやって敦志くんを弄る事があるけど、敦志くんは嫌な顔ひとつしない。
こう言った何気ないやり取りがスゴく楽しい。
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