第1章

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「あっう…」 「ふふふもっと骨のある奴はいないのか」 「しかしお前らのその目…何かを企んでいるな」 「いいだろう、少し遊んでやる」 じわりじわりなぶり殺される村長たち… しばし時間が流れ…村人に限界が見え始めたその時! 「そこまでじゃ!!」 村長がそこに立っていた 「皆の者待たせたな!」 村長が現れたことで白魔女たちにメッセージが発信されたこと それと、村長が現れたことにその場が沸いた 「おおおおおお!!」 村長を見たバルクスは何か引っ掛かることがあるようで 村長に問うた 「おや、お前どこかで見たような…」 「ワシのことなんて覚えていないじゃろうな!」 「名前は?」 「名前などとうの昔に捨てた!」 「皆のもの…いくぞ」 皆の者が臨とした表情でバルクスに一斉に剣を構え そこには先ほど怯えながらも何とか必死に耐えしのいでいた時の 村民の姿はなかった 村長と村民の気迫がバルクスに伝わってくる その姿を見てバルクスも嬉しそうに笑いだした 「フハハハハハ」 「まさかこの私に勝てると思っているのか!?」 「いいや、まさか勝てるとはおもっていないだろう」 「しかし、その一点の目の曇らぬその目!」 「久しぶりに見る…」 「みごと!!」 「私も久しぶりに全力をもって応えよう」 「皆の者…いくぞ!!!!」 「ウオオオオオ!!!!」 勝負は一瞬で決したようだった 「ハハハハ」 「久しぶりに楽しいひとときであったぞ」 「おまえ(村長)のことは思い出さなかったが、 このことはおまえと村民も含め覚えておいてやろう」 バルクスが大きな翼を広げ 空へ飛び立とうとした時ポツリと言った 「しかし、村長と村民どもが何を守ろうとしていたのか気になるな」 「あと妙な波動が外へ出ていったのも」 「あれを使えば…」 「まぁ今日は気分がいい、村長と村民に免じて大目に見てやろう」 「ふっ今日の俺はどうにかしてるな」 そう言い残しバルクスは闇の空へ消えていった
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