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ネルside
長い
そう感じるようになったのは何時以来だろう
いつも独り、これが孤独と理解するのにそう時間は掛からなかった
辺りは黒一色の世界、そこにいるのは俺と敵のみ
敵が仕掛ければカウンター、自分が攻めればカウンター、その二つの繰り返しで時間が流れていく
彰「・・・・・・・・」
ネ「・・・・・・・・」
俺の武器はない。例え使った所で当たりはしない。敵はただ座っているだけだが気づいた時には目の前にいる時がある
彰「何か・・・・・」
敵が目を閉じながら言葉を発する
彰「・・・・・己の中に光を感じたか?」
ネ「・・・・・・・・いや」
一言俺は敵に返す
彰「そうか・・・・・なら見出だしてみろ。この戦いで、己が内に秘める力を」
ネ「ッ・・・・・!」
来る
そう感じた時には遅く、俺の視界は真上に向いていた
この戦いが始まって初めてのダメージだがそれほど痛みはない
彰「立て・・・・・まだ終わりではない」
敵はそう言って元の位置に腰を下ろす
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