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奥から50歳前後の女性が現れた。
「はい、奥様、何か御用ですか?」
「昭子さん、探偵さんが話を聞きたいらしいザマス」
家政婦の昭子さんはお辞儀をして自己紹介した。
「家政婦の『芝崎 昭子』です。お話とわ?」
「探偵の神崎真一です。愛犬マリアンヌの事をお聞きしたく」
「まぁ~何なりと」
「居なくなった以前、何か怯えていたとかありますか?」
「そうですねぇ、御食事の量が増えて少し肥満気味だったかしら?」
「でわ、居なくなった後、変わった事はありましたか?」
「奥様から何時帰って来ても良い様にお庭に御食事とお水を置いているのですが、無くなっていますが野良猫が食べていくみたいです」
「んっ?野良猫が食べたのを見たのですか?」
「いえ、見ておりません。居なくなる以前に野良猫が狙っていたのは見ましたから」
「ありがとうございました。奥様、お庭を見てもよろしいですか?」
「良いザマス。早くマリアンヌちゃんを探して下さいザマス」
「でわ」
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