第1章 プロローグ

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 俺が祐子の治療を終えると、祐子のマシンガントークが始まった。 「真ちゃん、聞いて、聞いて!」 「祐子、慌てずゆっくりと、なっ」  祐子は春恵さんが出してくれたアイスレモンティーを飲みつつ、ソファの前のガラステーブルに前ノメリになりながら話す。 「うちの大学の怪談、九不思議が発動したのよ!」 「はぁ?普通、学校の怪談って、七不思議じゃ~ないのか?」 「うちの大学の怪談は九不思議よ!」 「まぁ~不思議が増えても、俺は心霊現象には疎いからな」 「真ちゃん、心霊現象だけが学校の怪談ではないのよ!」 「んっ?、どういう話だ?」 「うんとねぇ~………」
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