第1章 プロローグ

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 長い祐子の話をまとめると。  まず、一年生が夜に火の玉をみる。三日後、火の玉を見た一年生は怪死する。それが二年生、三年生、四年生と続き、教師、教頭、最後は校長。しかも、一人づつで計七人、怪死する。それが第一の怪談。  第二の怪談はその怪死した七人を夜学校で見ると、自殺する。  後の怪談はプールで溺れた生徒が幽霊になって、夜にプールで泳いでる生徒を溺れさせたり、夜の音楽室で幽霊がピアノを弾くとか、生物学の倉庫の怪奇現象や、夜に動く校庭の銅像、呪われた池と木等、Etc.。  祐子の話だと、一年生の女の子が昨日、火の玉を夜の校舎で見たらしい。  その子の名前は伊藤舞、文系の大学一年生で手芸サークルで遅くなり、部室を出て廊下を歩いている時に火の玉を見たらしい。そして、今日は恐怖で自宅の部屋から出ないらしい。今は友達達と部屋に籠っている。三日過ぎればセーフだから、三日間、部屋から出ないらしい。
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