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そして、俺は祐子の送り迎えと祐子のボディーガードの様な感じで祐子の女子大に通う事になった。
翌日。
俺の腕を祐子が絡めてご機嫌だ。但し、大学に入ると、廻りは女、女、女で男の俺は客寄せパンダの様にゾロゾロ廻りを囲う様に視線は集中砲火で居心地が悪い。
「真ちゃん、うふふ」
「何だかなぁ、裕子、理事長室は何処だ?」
裕子はおもむろに白色の大きい建物を指指して言う。
「あの建物の1階の真ん中よ」
「なら、早く行こう」
俺達は理事長室の前に着き、ドアをノックした。
コンコンコン。
「小林祐子です。例の件で来ました」
理事長室の中から、声がした。
「どうぞ」
俺達はドアを開けて中に入った。理事長室の中は普通の部屋だったが、古い大きな時計が場違いな様に一つあった。理事長は老人の男性で目が鋭く、白髪だった。
「初めまして、神山真一です」
「まぁ~お掛けください」
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