人は……………

貴方の残した娘達は……

長女………
　彼女もきっと頑張ってきていたのだと思うの。
只、ちょっと荷が重かったのかもしれない。
中３の彼女は貴方が亡くなった時、周りの大人達は当然悪気が無く『総領だから、お母さんを助けて頑張ってね』と言われていたのね。
大人になってから話してくれたけど『あの時は私だってお父さんが亡くなった事を受け止め、それを乗り越える事に精一杯だったのに、あんな事言われてもプレッシャーにしかならなかった』ってね。
長女と言う立場は大変だったのね。
彼女は真面目だから、それに応えなければいけないと思って弱音吐かず、おかんに迷惑掛けない様生きてきたのかもしれない。
でもね、私からみたら、少し気張り過ぎて可愛げのない女になってしまったかもしれない。
誰が悪い訳でもないの。
只、それはそれ。今だにその時の気持ちを引きずり、その事を言い訳にして生きてる気がするの。
あの時は子供でも今は大人になって、色んな経験をし、おかんの人生を私達なりに感じ、その意味を受け止めていかなきゃいけないって。

未だ結婚せずに実家に居るから、尚我儘になってるかも………

良いとこも一杯あるのに、なんだか勿体ない人生を送ってる気がするのは、私が自由にやり過ぎているからなのかもしれないけどね。