貴女の愛した人は……

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結局は第三者の助言があって祖父は施設へ入る事になって、亡くなるまでの5年間貴方の兄弟が祖父の面会に行った回数は僅か 彼女は一週間に一度は必ず行き、もう先が見えてきた時には仕事の合間に毎日面会に行っていた そう…… それは愛した人の父親だから…… 彼女なんて言ったと思う? 『こんなに歳を取って、誰かが気にしてあげなきゃ、お爺ちゃんが可哀相だからね。お父さんのお父さんなんだから当たり前の事よ』 って…… 祖父からも若い内には嫌な想いをさせられていたにも関わらず(後に聞いた話)彼女は貴方の父親の為に許す限りの時間を費やしたの 彼女は、本当に貴方の事を愛していたのね………
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