§1 食券1週間分

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どしっ 「ぶふっ」 ハンバーガーショップの前で、 前を歩いていた羽鳥が、 ぴたりと止まった。 「ちょっとぉ、急に止まんないでよ。」 学校から一番近いマックは、 2階建て、下のカウンターで買って、 2階にイートインスペースで食べるという形。 羽鳥はその2階のスペースをじっと見つめていた。 視線の先には、 他校の制服を着た女の子が窓際で本を読んでいた。 すらっと背が高くて、大人っぽい印象。 知り合いなのかな? 「おい有川!  今からお前は俺の彼女だ。  ちゃんと芝居うてよ、  失敗したら残りの食券返してもらうからな。」 「えっ!!」 髪を切られた上、 食券返せとはご無体な。 けど、 そう言い返せない切羽詰った羽鳥の様子を前に、 黙って頷かされてしまった。 やってやりましょうとも、 腐女子をなめんなよ、 ゲームでシュチュエーションだけは場数踏んでるんだから。 理想の彼女にプラグイン!
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