19人が本棚に入れています
本棚に追加
「これ、俺の彼女。
俺たち付き合うことにしたんだ。」
「そうなんだ?
へえ、羽鳥くんに彼女できたんだ。
よかったあ。
ええと?」
「あ、望南(もな)です
有川望南(ありかわもな)です。
初めまして。」
近くで見るとますます持って大人っぽい。
「私、中学の時同級生で、
隣に住んでる安土千葉(あづちちよう)っていうの。
羽鳥くんとは、そう、腐れ縁なの。ね?」
「うん。」
「そっかあ、彼女かあ、よかったよかった~」
彼女は心底嬉しそうに羽鳥の背中をバシバシと叩いた。
笑いながら叩かれている羽鳥は、
表情に影がある。
きっと彼女のことが好きだったんだろう。
片思いか。
きゅん
おんや?
なんか、あたし切ない?
最初のコメントを投稿しよう!