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11月10日のことでありました。
レスタースクエアの近くの通りに面しましたリチャードさんが暮らしているアパートの前にて…
時間は、夕方の5時半頃のことでありました。
リチャードさんは、いつものようにサラの家庭教師の仕事を終えまして、まっすぐにアパート帰ってきた時にフライグブルグ(ドイツ)からやって来ました長兄夫婦と会いました。
「長兄(にい)さん、何をしに来たのだよ?」
「何をしに来たって、リチャードのことが心配になったから、おふくろとおやじに頼まれて会いに来たのだよ…リチャードの今後どのようにして行きたいのか知りたいのだよ!!」
長兄(おにい)さまは、多少あつかましい声でリチャードさんにこう言ったのでありました。
話し合いは、このあとリチャードさんが暮らしている部屋の中で行われたのでありました。
リチャードさんの長兄さん夫婦はリチャードさんに対しまして、リチャードさんが今後どんな人生を過ごしたいのか、ロンドンにこのまま暮らし続けて行くのかを知りたいから答えてくれと言っていましたが、リチャードさん長兄さん夫婦からの対応にクリョしていたのでありました。
長兄さん夫婦は、リチャードさんに『もしロンドンにいてやりたいことがないのであれば、フライグブルグに帰ってきて、実家のワインのおろし問屋さんでも手伝ってみてはどうかな。』とか『好きな恋人が見つからないのなら、フライグブルグに戻ってきてお見合いをしてみたらどうか。』などを提示しまして、リチャードさんに返事をもとめていましたが、リチャードさんは長兄さん夫婦がクドクドとあれやこれやと言い続けてばかりで、聞いているのもイヤになりましたので、しまいには言い合いになってしまったのでありました。
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