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時は、2011年10月8日のお昼前のことでありました。
アタシ・アンナは、ハイスクールの最終学年になっていました。
この日は、アタシのいとこのリチャードさん(29歳)がハムステッドヒースにありますアタシの家にやって来ましてアタシの家庭教師をしていたのでありました。
リチャードさんがアタシの家庭教師をする日は決まっていませんでしたので、時たまに家にやって来た時にアタシが苦手な科目の数学を教えていたのでありました。
柱時計のはりが正午前になりました。
リチャードさんは、にこやかな表情で『はい、今日はここまで。』と言いましたので、一時間の数学の授業は終わりました。
授業が終わった後、アタシはリチャードさんにこう言いました。
「リチャードさん…今日は機嫌がいいわね。うれしいことでもあったのかな?」
「今日は、1時の約束でカノジョとデートなのだよ。」
「カノジョとデート?」
「そうだよ。」
「いいなァ。」
アタシはこう言いまして、ちょっぴりリチャードにシットしていたのでありました。
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