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そんなことを考えながら…
一週間なんてあっという間に過ぎていった。
考えに考えた末…何とかプレゼントは用意することが出来た。
毎日はとても寒いけど、
気持ちが火照(ホテ)っているせいで
体感温度は高いらしい。
23日。
イブの前夜。
渉さんのベッド。
クリスマスがいくら楽しみだと言ったって、
渉さんには別の意味のある特別な日だ。
渉さんの腕にしがみついて呟く。
「もうすぐ…サンタに会えますね」
渉さんは少し考え込んでいた。
「俺にサンタは…来てくれるんだろうか…。望愛…クリスマスに俺だけが笑うのが…ちょっとこえ―よ」
私はふかふかの羽毛布団の中で
渉さんを精一杯抱きしめた。
「明日は…私たちが一緒ですよ。私も…渉さんの隣で笑います」
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