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秋は寂しいなんて言うけれど
私はその寂しさを1ミリも感じずに
渉さんに愛されて
会長に見守られ
穏やかで甘い日常を過ごしていた。
秋が深まると
街は電飾とリボンとオーナメントで
クリスマスカラーにデコレーションされていった。
街中が賑やかで
みんながサンタクロースを待っている。
街全体がそうであるように
私も毎年子供に戻ったみたいにはしゃいでいたけど
今年はそうは…
…いかなかった。
渉さんと過ごせる初めてのクリスマス。
ツリーも
ケーキも
プレゼントも
一緒に選びたかったけど
クリスマス…
渉さんにとっては
本当の両親を亡くした…
悲しい日だったから…
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