悪い予感は当たるものです。

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「修哉先輩、その袋なんですか?」 「ん?これか?」 帰りの準備をしていたら、舞がオレが右手に持っている長い袋を見て首を傾げ質問した。 可愛いなぁ。 オレは袋を右肩にのせる。 袋は例えるなら剣道部がよく背負っている竹刀が入った袋みたいな感じだ。中身は竹刀じゃないけど。 「はい、なんですか?」 「これは、ラッキーアイテム」 そう言ってニッコリ笑って見せる。 舞は「ラッキーアイテム…」と言いながら頭にハテナマークを浮かべていた。可愛いなぁ。これしか思ってない気がする。でも舞まじで癒しだわ。 「おーい、カギ閉めるよー」 友矢はドアの近くでカギを持った手をヒラヒラさせていた。 その隣にはカバンを持った彩十、まだ顔が暗いままだった。 いつの間にと思いながら舞と一緒にドアに歩きだす。 これから職員室へカギを返しにいって家に帰らなければならないと思ったら憂鬱になる。 頭の中では先ほどの友矢の話と彩十の怯えた顔がグルグルしていた。 「なんかいややなぁ」 そう小さくつぶやく、窓の外を見ると真っ暗だった。
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