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ミッフィーちゃんのぬいぐるみを手に取ってぎゅっと抱き締めながら、ぐるぐるといろんなことを考えていると。ガチャッと扉の開く音が聞こえてきた。 モゾモゾと布団を擦りながら起き上がると、可愛い笑顔の唯弥が入ってきた。私もにこりと微笑み返す。 「おはよう、白桜ちゃんっ」 「…おはよう唯弥くん」 「よく眠れた??」 「うん…何だかいつもよりたくさん寝た気がするの」 「そっか」 唯弥くんはニコニコ笑顔のまま、私のいるベッドに腰を掛けて、可愛い顔なのにしっかり男の人だと思わせる手を私に伸ばしてきた。 まずは髪に触れ、指を通す。するりと毛先まで指を流して、そのまま私の手を握り締めた。 「ねぇ、唯弥くん」 「なぁーにっ??」 「今…何時、かな」 「まだ夜の9時だよっ」 「あ……そうなんだ」 あまり時間が経っていないことに驚いた。本当にぐっすりと、たくさん寝たような気がするから。 そんなことを思っていると、唯弥くんの顔が近付いてきて唇と唇が触れ合う。一度離れたけれど、すぐに深いキスに変わった。 普段の唯弥くんを見ていると本当に男の子なのかと疑ってしまうけど、こういう時にいつも実感する。この人も私とは違う、男の人なのだと。 「ふぁ…んっ…」 「白桜ちゃん…大好き」 「んんっ…私も大好きだよ、唯弥くん」 「……へへへっ」 嬉しそうにハニかんだ唯弥くんは本当に可愛くて、胸がキュンとする。弟のような唯弥くんは最後にチュッと短いキスをするとベッドから立ち上がった。 「白桜ちゃん」 その瞬間、グラッと目の前が揺らぐ。 「本当に、大好き」 身体が柔らかいものに包まれる感触に、ぼんやりとベッドに倒れたんだと思った。そのまま引きずり込まれるようにして。 私は、眠りについた。 .
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