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あの時、私のせいで多くの人が亡くなった。それは変わりようのない事実。 この罪を私は一生背負って生きていく。許されるとは思ってもいないし、許されたいとも思っていない。 亡くなった人たちのことを想えば、私が罪を背負って生きていくことなんて痛くも痒くもないんだから。 私さえいなければ、多くの人の命が失われずにすんだんだから。 「……っ…うぅ…ぁ…」 私に泣く資格なんてないのに。泣いたって亡くなった人たちは誰一人戻ってきてくれないのに。 両手を布団の上について前屈みになり、まるで吐くような格好で泣く私はさぞかし滑稽だろう。 空の上から見ている人たち……お父さんもお母さんも、教授や先輩方、同級生や友達……そしてロイスも、私のことをきっと憎んでいる。 あの時のことで、私は何度も死のうとした。だけどその度にディオンが止めてくれた。 そんなディオンも今は暗い檻の中。死ぬということは苦しい罪から逃れるということだから、ディオンはそれを許さずに私を止めてくれたんだ。 今でも暗い闇の中にいるディオンもきっと私のことを恨んでいる。 それなのに当の私は、玖珂家に引き取られて日本に来て、温もりを与えてもらって。その温もりがなくなりそうになったら怖くなって。 なんて傲慢で悍ましい人間なんだろう。 全く違う環境、土地に来たことで一瞬でも罪から逃れられたような気になっていた。一瞬でも愚かな欲望を抱いてしまった。 温もりなんて与えられてはいけなかった。もう一度人と関わりたいなんて思ってはいけなかった。 私は、愛されてはいけない。 私は、愛してはいけない。 私は、私は………。 .
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