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それにしても何で……ハクちゃんは抵抗しないんだろう。このままだと、オレは本当に止められなくなる。少しでもハクちゃんが嫌がる素振りを見せてくれれば我に返れるのに。
抵抗するどころか、受け入れているように感じてしまうのはオレの妄想だろうか。それとも優しすぎて嫌だけど嫌だと言えないんだろうか。
「……ハクちゃん」
「んぅ…は、ぃ」
「抵抗しないとオレに襲われちゃうよ…?」
「襲、う…??」
「………抱くよってこと」
「…っ」
耳元で低く囁けば、肩をビクッとさせたハクちゃんの髪を、横に流す。初めて見る露わになった首筋には……たくさんの、キスマークがついていた。
それを見た瞬間、オレの中で噴煙のように嫉妬心が噴き出てきた。悔しさから、奥歯をぎりっと強く噛みしめる。
「ハクちゃん…ごめん、やっぱ無理だわ」
「え………っ!?」
自分でも驚くほどの低い声が出て、ハクちゃんの不安そうな声が聞こえてきたけどそれに言葉は返さずに。ハクちゃんの身体を持ち上げて、そのままオレのベッドの上に少し乱暴に下ろした。
「ひ、びや……さん…??」
「好きな子の身体に他の奴がつけた痕なんか見て平常心でいられるほど、オレは出来た人間じゃないからさ。今すぐ、ハクちゃんをオレだけのものにしたい」
「ひび…っん…ぁ」
余裕なんて、どこにもない。オレはハクちゃんの着ていたTシャツを一気に捲り上げて脱がせた。上半身はブラジャー1枚になったハクちゃんは恥ずかしそうに胸の前で腕を交差する。
白の生地に淡いピンクのフリルがついたブラジャーは、ハクちゃんにピッタリで。腕の隙間から見える谷間は、目を奪われるほどに綺麗だった。
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