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見られたくないのに、早く触れてほしいと思ってしまう私はやっぱり淫乱なのだろうか。聖瑛さんに何度も言われた言葉を思い出し、受け入れたくなくて必死に理性を引き戻そうともがく。
――――それなのに。
「…っ、ひぁああぁ!!」
ジュルルルッと厭らしい音をたてながら、響也さんは勢いよく私の表面の襞を吸った。突然の快感に身体は痙攣したように震えっぱなしで、浮かんでしまう腰。
「やぁっ…あぁ、あ、あ、っんはぁあ…」
あまりの強い刺激に耐えられず、腰を引いて逃げようとするが、すぐに響也さんの手が腰骨を掴み、固定される。
犬が運動の後に水分補給をするように無我夢中で吸われ、私の溢れる蜜を飲み干しそうな勢いだった。
「だ、め…おねがっ、響也さんっ…やめぇ…ああぁぁ!!」
「はっ…ん、」
「ふぁっ、ほん、とに…それ以上は…っイっちゃ、んあっ」
明るい茶髪は見た目よりも毛質は柔らかく、その髪に手を差し込んで迫真の力で押し返すがびくともしない。それどころか、さらに強く吸われる。
快感と羞恥で頭がいっぱいになり、少しでも声を抑えようと口を両手で塞ぐ。それでも漏れてしまう声はいっそ、悲鳴に近かった。
「やっ、だめ、イくっ、や、…ひゃああぁぁあぁぁ…っっ!!!!」
ビクンビクン、と身体を何度も波打ちながら、私はもう何度も経験した目の前が真っ白になる感覚に包まれた。
声を抑えようとしていた分が今になって息切れとして出てきて、胸を大きく上下させて息を整えようとする。バクバクと内側から胸を強く叩かれて、痛いくらいだった。
「はぁ、はぁ、…ん」
身体はダル重く、動きたくない程にベッドに沈みこもうとしていた。意識が次第に遠退いていき、途切れる直前、響也さんの焦った声が聞こえたような気がした。
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