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皇彩人side 教室の外にあった気配が無くなったことに、俺は乱れた息を必死に整えようとする白桜の肩に顔を埋めながら、ニヤリと笑みを溢した。 白桜の中から自身をズルリと抜き出し、ポケットティッシュで白濁の液体を拭い取る。 もうそろそろ体育館から生徒たちが戻ってくる頃だ。早く職員室に戻っておかなければいけない。 「ほら白桜…制服正そうね。人が来るから。んふふっ…虚ろな目をしてるね……いいよ、今日は1日中寝てな…寝顔は絶対他の人に見せちゃダメだけど、ね」 疲労と睡魔に襲われている白桜は自分の力で起き上がることも出来ない。俺は笑みを浮かべながら白桜の華奢な身体を机の上から抱き上げ、イスに座らせた。 スカートの下から伸びる細く綺麗な足を軽く唇で吸い上げ、乱れた制服を正す。 もう半分意識が飛んでいる白桜を寝る体勢にして、輝くプラチナブロンドの髪にキスを落とした。 「白桜…愛してる……」 可愛い可愛い、俺のお姫様。 今はまだ俺だけのものにならないけど、必ず白桜から俺に泣いてすがり付くくらいにするからね。 そのために、白桜にはもう少し絶望を味わってもらうよ。 1年半前の悪夢だけではまだ足りない。絶望の後に味わう希望、そしてまた絶望のどん底に突き落とされたとき、白桜はどんな顔をするのかな。 あぁ……白桜が苦しむ顔を見るのが楽しみで仕方がないよ。 大丈夫。俺だけは絶対に白桜の傍から消えたりしないから。ずっとずっと、死ぬまで…いや、死んだ後も来世も一緒だよ。 そのためには、ちょっとした犠牲は付き物だ。彼らには溺れて壊れて身を滅ぼしてもらおう。 幕は上がった。 さぁ、始めよう。 無自覚な殺し屋、玖珂白桜の名を濃くするために。 .
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