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《PM12:16》
『…は、はははっ……!!!!!』
『これで準備は整ったよ、ハクラ。もうすぐ、もうすぐだからね。君が僕だけのものになるなんて…考えただけでぞくぞくするよ』
『毎日毎日、我慢し続けたけどもう我慢しなくていいんだ……やっと、ハクラが僕だけを見てくれる。僕だけをあの美しい瞳に映してくれる』
『ふふ、あはははははははッ!!!!!!見てろよ、ディオン…』
『一番邪魔で仕方のなかったアイツごと、僕とハクラを邪魔するヤツは全員、ハクラを見るヤツは全員一瞬で消してやる』
『後はこのスイッチを押すだけ……さて、どこから吹っ飛ばしてやろう』
『あぁ……そうだ、やっぱり最初は今の時間一番人が多い食堂にしよう。もちろん、ハクラはここに呼ばないとね』
『ハクラ…あぁハクラ、ガラス細工のように美しい君を手に入れるために試行錯誤して早10年。この時を楽しみにしていたよ』
『待っててね、ハクラ。今すぐ、邪魔者は全員消してあげる。……ふ、ふふふっ…はは、あはははははははは…っ』
《PM12:21》
『じゃあディオン、またね。私はもう研究室に戻るから』
『もう戻んのか?もっとゆっくりすりゃいーのに』
『今やってる研究がとても楽しくて。早く結果を出したいの』
『相変わらずだな、セラフィーナ。実験もいーけど、程々にしろよ』
『うん、ありがとう。それじゃ……あれ、電話?』
『俺の携帯じゃねーよ。セラフィーナのか?誰から?』
『あ、ロイスからだ』
『……』
『もしもし、ロイス?どうしたの??…うん、うん、今から?分かった、すぐに行くわ。うん、また後で』
『…何だって?』
『ロイスの研究室に来てって。今から行ってくる。早く来てって言ってたけど何かあったのかな。ロイスの研究室って一番端で遠いから早く行かないと。じゃ、またねディオン』
『セラフィーナ!!』
『どうしたの?』
『…俺も行く。ロイスんとこ』
『え、何で??』
『何でも、だッ!!ほら、急ぐんだろ。行こうぜ』
『変なディオン。ふふっ』
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