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《PM12:38》―食堂―
『あっちゃー!!今日は銀色の女神に会えなかったぜ。お前がもたもたしてっからよー』
『ワリィワリィ。でもやっば、1日に1回は拝みたいよなぁ』
『銀色の女神見ねぇとこのあとの講義もやる気出ねーよな。つーか、この前回ってきた女神の隠し撮り写メ、ちょーヤバくね!?』
『あー見た見た。あれは反則だよなぁ。研究室の窓から手出して指先に小鳥止まらせながら微笑んでるとか、おとぎ話かっつーの』
『マジで映画のワンシーンみたいだよな。つーか、銀色の女神って芸能事務所とかモデルとかのスカウト来てんだろ?全部断ってるっぽいけど』
『みたいだな。まーあんだけ可愛くて品もあって、頭脳明晰なら放っとかないだろ』
『あーくそっ!!銀色の女神に一目でいいから会いたい!!!』
『何だお前ら、今日は女神、見逃したのか?相変わらず可愛かったぜ。ま、いつも通り番犬がついてたけどな』
『うす、先輩。今飯食い終わったんすか?そうなんすよー、俺ら今日は間に合わなかったみたいっす』
『そりゃドンマイだな。でもどうせ、話しかけられるわけでもねぇだろ。番犬が睨み付けてくるし。あ、でも今日は1人だけだったな。高等部のデカイやつ』
『へー、珍しいっすね。いつもデカイやつとキラキラしてる2人が金魚のフンみたいにくっついてんのに』
『あいつらウザいよなぁ。女神はお前らだけの女神じゃねーっつーのに』
『ただ、羨ましいだけだろお前』
『先輩もじゃないんですかー?』
『……まぁ、そうだけど。ってかお前ら、早く飯食わなくていーのか?次の講義取ってないのか?』
『げっ…やべ!!ゆっくり食ってる暇ねーじゃん!!!あざっす、先輩』
『おう、単位落とさねぇよーにがんば……』
―――――――――ドゴォォォォォォンッッッッ!!!!!!!
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